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スペースRデザイン
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先日、下関にて新たにオープンするシェアオフィス・コワーキングスペース「ARCH豊前田(アーキぶせんだ)」のオープニングイベントに参加しました。

「ARCH豊前田」をプロデュースされた橋本千嘉子さんは、弊社代表吉原が客員教授を務める「地域未来創造大学校・次世代まちづくりスクール」吉原研究室にゼミ生として参加されています。以前より橋本さんのお話は吉原から伺っており、しかも5人を子育て中のお母さんということで、個人的にもとても興味があり、この度、同じく吉原研究室ゼミ生の皆さんに同行させていただくことに!

ARCH豊前田
△ARCH豊前田は3階建てのビルの3階にある

「ARCH豊前田」はJR下関駅から徒歩10分ほどの「豊前田商店街」の中にあるビルの3階にあります。シェアオフィス、コワーキングスペースに加え、シェアキッチン(飲食業許可取得)やイベント利用もできるなど、多様な使い方ができるスペース。もともと、コンクリートのシンプルな空間だったところに、パーテーションやデスクに木材を用いることで、柔らかい雰囲気が作られていました。


(※今回のセレモニー参加者がとても多く、当日室内写真を撮るのが難しかったので、施設の様子は紹介動画のリンクからどうぞ…!)

オープニングは橋本さんからのお話からスタート。その後、下関副市長や、その他いろんな方からのお祝いの言葉があり、最後にはテープカット!橋本さんの人脈の広さ、この場所の期待感の高さが伝わりました。

ARCH豊前田
△テープカットの様子。真ん中の女性が橋本さん。

ARCH豊前田
△オープニングセレモニー参加者。ARCH豊前田のテラスにて。

オープニングセレモニーがひと段落付いたころ、橋本さんの他のプロデュース物件「ARCH茶山」を見せていただけるということで、吉原研究室ゼミ生で見学に。

ARCH茶山は、ARCH豊前田から5分ほど歩いたところにあり、「グリーンモール・茶山通り」というかつてとても賑わっていた商店街の入り口にあります。橋本さんは木造2階建ての続きの3棟を購入、2棟はすでにレンタルスペースやカフェとして稼働中、現在はもう一棟を再生中とのことでした。

ARCH茶山
△ARCH茶山。別々の3棟だが、外装を統一し、一棟のようにプロデュース

ARCH茶山
△カフェ&バー・あいまいな境界

ARCH茶山
△カフェ&バーあいまいな境界

このグリーンモール・茶山通りは、橋本さんが生まれ育った場所なのだそう。ARCH茶山として再生したうちの1棟はもと駄菓子屋さんで、橋本さんが子供のころよく買いに来ていた思い出の場所だとおっしゃっていました。ARCH茶山に入る「あいまいな境界」さんは、すべての人を境目なく包み込むインクルーシブな街の拠点を目指し、運営されています。建物内がまだ既存の状態で見学され、そこから入居を決意、橋本さんプロデュースのもと、現在は素敵なカフェに。この日お話をしていただいた「あいまいな境界」料理担当かつ公認心理士の長門さんは「実は、途中であきらめかけたときもありましたが、橋本さんの熱い想いを感じ、最後までやり切りました」とおっしゃっていました。

ARCH茶山
△あいまいな境界2階にて、長門さん(写真右端)のお話をうかがう。

この2つの施設名に共通する「ARCH」は不動産業の視点から生まれ育った地域をよりよくしていきたいと橋本さんが代表をつとめる賃貸事業「ARCH」からきています。もともと、下関市も「リノベーションまちづくり」に取り組んでおり、その中で民間自立型まちづくり会社・家守として「ARCH」も位置づけられています。ARCHはもう1棟あり、計3拠点で遊休不動産の再生、各エリアイメージの発信拠点、新たな賃貸スタイルの確立を目指しているとのことでした。

ARCH豊前田
△ARCHのロゴ

ARCH茶山見学の後、橋本さんに少しまちも案内してもらいました。そこで感じたのは、観光地というイメージがある一方で、一本道を入れば、古い木造住宅や空きテナントが目立つ築古ビルが顔を出すということ。橋本さんのご実家は、下関市を中心に地元密着型の活動をされている上原不動産。住まいを借りることが難しい方々への居住支援にも取り組まれています。そんな環境で育った橋本さんだからこそ、「不動産業者だからこそできる地域づくり」にチャレンジされているのだなと感じました。実はこれから新しいPJも控えているとのことで、いろいろと乗り越えるべきものはたくさんあるそうですが、挑戦を続ける橋本さんの目はまっすぐ前を向かれていました。

下関のまち
△グリーンモール・茶山通り。かつては海からマーケットまでをつなぐ主要道路であった。緑のテントをつなぎ、アーケードを形成。

下関のまち
△石垣の上に密にたつ木造の住宅。「古い石垣があるところはもともと川だったことが多い」(吉原談)とのこと

今回の視察で感じたのは、下関市の行政とまちの人の距離が近いこと。広すぎず、人口も多すぎず、人ともつながりやすい地方都市の規模感がそれを可能にしているのだと感じます。下関は下関、福岡は福岡、そしていま私が住んでいる福山は福山らしいまちづくりの在り方があるのだと改めて学びました。そしてまちづくりは強い想いが動かすこと、自分のバックグラウンドや歩んできた道を見つめなおすきっかけにもなるのだと思ったのでした。


△吉原研究室ゼミ生&あいまいな境界さんとARCH茶山の前にて

はこだ

参考


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