西新にシゴトバをつくる
数種類の橙色のタイル。開放的なガラス面。そびえ立つ四角柱と円柱。その、独特なフォルムが印象的な「ARK NISHIJIN Ⅱ」。福岡市早良区西新に建つ6階建てのレトロビルです。
今回、建物の中にぽっかり空いた3階と4階をそれぞれ2区画に分け、4室のスタジオ・オフィスをつくるプロジェクトをスタートさせます。
西新だからこそできる働き方とは?それを探るためにまずは西新を散策しました。
シゴトバ×ダイバーシティ西新
福岡市地下鉄「西新」と「藤崎」の2駅にまたがる西新商店街。昭和28年に誕生した中西商店街をはじめ、大小7つの商店街から構成され、約1.5kmの旧唐津街道沿いに新旧様々な店舗が軒を連ねています。リヤカーで花や野菜を売る「リヤカー部隊」も有名。 一方で小・中・高・大学、保育園や博物館、図書館など、教育施設が集まる文教区でもあり、地域住民、学生、買い物客などが行き交い、常に活気に溢れています。
学校帰りの子供たちは塾に向かったり道端でゲームをしたり。井戸端会議を楽しむ主婦。寒空の下、ピカピカに店の前を掃除していたり、椅子に座って常連さんとおしゃべりをする老舗の店主。商店街を歩いていると多様な価値観、多様な人間模様に出くわします。通りの雰囲気も一様ではなく、アジア的な路地、人で溢れる道や逆に落ち着いた道、同じ道でも時間帯でも変化したり。何も用事がなくとも、ついつい出かけてしまう不思議な魔力をもったエリアです。
「Rhythm and Light」
改めてARK NISHIJIN Ⅱを見てみると、そのカラフルな外壁とフォルムに、西新を歩いたときに感じたものと、どこか似た雰囲気を感じました。「ビタミンカラー」と喩えられるように、橙色は「行動」「陽気」「社交」「創造」を刺激する色です。一つに統一するのではなく、混ざり合うことで偶然生まれるものを逆にエネルギーに変える。 偶然にも共通点をもっていたARK NISHIJIN Ⅱと西新のまち。ここで、自分のリズムを大切に、かろやかな発想で働く人々をイメージして「Rhythm and Light」をテーマにシゴトバをデザインします。
みなさんが働く場所に求めるものは何でしょう?アクセスの良さ、利便性、静かな環境、エリアのネームバリュー。業種によって大事にするものはそれぞれ。ここ、西新においては、人々の生きるエネルギーに触れる刺激的な毎日を、得ることができます。
項目 | 内容 |
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所在地 | 福岡市早良区西新5丁目1-31 [交通アクセス] |
交通アクセス |
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築年 | 昭和57(1982)年7月 |
構造 | 鉄筋コンクリート造地上6階建て |
設備 | エレベーター |