新しいライフスタイルを育むビル「丸昌ビル」
天神からおよそ5km、個性豊かな店舗が点在し、生活利便施設も充実しているまち友丘。「丸昌ビル」は、友丘のまちの東側を通る幹線道路沿いに建つ5階建ての複合型マンションです。1~2階がテナント、3~5階が住居として稼働し、1階には建物のオーナー「屋部商店」(お米屋さん)が店舗を構えています。
あたたかな営みをつくり続ける「屋部商店」
屋部商店さんは1957年創業、店頭量り売り・その場で精米までできるスタイルのお米屋さんです。扱うお米は佐賀県産を中心に、安心安全なトレーサビリティ(追跡可能性)のある厳選玄米を入荷。近年では口コミで飲食店への販売も増え、お寿司、カレー、ラーメン屋さんなど、お米にこだわるお店に卸しています。
「ご近所さんをはじめ、遠方からもWEBやinstagramを見て来てくれます。最近は、これまでお米を専門店で買ったことがなかった方から、美味しくてびっくりしたと言われました。入居者さんも買いに来てくれて、自然と顔見知りになっています。」(オーナーさん)
創業当時は精米所として稼働していましたが、次第に精米したお米の仕入れ販売をおこなうようになりました。そして、1996年(平成8年)より現在の店頭量り売り・精米の販売スタイルを開始。その頃は、記録的冷害によるお米の不作(米騒動)や、お米の流通規制の大幅緩和により量販店でお米が安く買えるようになるなど、市場に大きな変化があった時期でした。一時お店をやめようかと思い至るくらい本当に大変な時期だったそうですが、量販店との差別化を図っていくためにも、現在の販売スタイルへ転換。逆境を転機とされ、唯一無二の屋部商店ブランドがつくられていきました。
現在では、産直野菜(唐津「逢地の里 直売所」さんより)や卵、調味料なども仕入れ販売されています。オーナーさんの熱意によって、顔の見えるおいしいものがお店に並びます。
屋部商店さんの創業は、丸昌ビル建築の18年前。創業当時の貴重な写真を見せていただきました。
当時、このあたりはレンゲ畑が広がるエリアだったため、この立地にお米屋さんをつくって大丈夫かと心配する声もあったそうです。今ではいろんな人の暮らしを支える存在として、まちに根付いています。
半世紀以上もの時間をかけて、事業をつくり、人々の生活を支え、ひととまちとの関係性を育んできた屋部商店さん。そんな「あたたかい営みをつくり続ける存在」が暮らしを共にしていることの安心感が、丸昌ビルにはあります。
屋部商店
WEBサイト https://kome.st/
instagram https://www.instagram.com/yabeshouten/
自分のスタイルをつくるまち
友丘エリアは、歴史を物語る史跡や、個性的な店舗、生活に便利なスーパーやコンビニなど、多種多様なものごとが混在しているまちです。
樋井川にもほど近く、川沿いのお散歩も心地良い。歩いていると、鳥の鳴き声も聴こえてきます。そして、大通りから一本入ると住宅地。くねくねと入り組んだ路地が残っています。
流行に捉われすぎず、自分が良いと思うことに素直に向き合う。いろんな顔があるまちだからこそ、自由にアンテナを張って好きな暮らしをつくり、自分のスタイルを表現しやすい環境だと感じます。
いろんな “つくる” が生み出す楽しさ
「丸昌ビル」のコンセプト、「つくるん」。
自分の好きなお部屋をつくる
生活を見つめなおして自分にとって新しいライフスタイルをつくる
多様な暮らしが集積する丸昌ビルだからこそできる豊かな暮らしをつくる
それは、ずっと「丸昌ビル」に流れていたもの。建物で育まれてきたあたたかい暮らしの土壌とともに、いろんな “つくる” が生み出す楽しさに溢れる場を目指します。
実は「丸昌ビル」という建物名は、先代オーナーが船が好きで、船の名前に付けられる「~~丸」の「丸」と、先代オーナーの名前の漢字一文字「昌」を組み合わせてつくられたもの。いろんな “つくる” を重ねてきたあたたかさと遊び心に満ちたこの場所で、これからどんなことが生み出されていくのでしょう。
「丸昌ビル」概要
項目 | 内容 |
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所在地 | 〒814-0112 福岡県福岡市城南区友丘2-2-45 |
交通 |
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構造 | RC造5階建て |
築造年月 | 1975年(昭和50年)2月 |
戸数 | 16戸 |